私の最初の仕事は、新聞折込チラシを作る会社のグラフィックデザイナー見習いでした。
雑用のような仕事から始めて次第に仕事を覚え、数年経つとアパレル、メガネのチェーン店などのチラシやパンフレットを任せてもらえるようになりました。
Windows 3.0、Macintosh Classicなどがようやく登場し始めた頃で、インターネットどころかDTPもまだ先の話。レイアウト用紙に鉛筆書きでデザイン案を起こしていました。
グラフィックデザイナーなどはきつくて長時間労働が当たり前の時代でしたが、幸い先輩やクライアントにも恵まれ、仕事を覚える喜びもあってか辛くはありませんでした。
その会社もバブル経済崩壊の影響を免れず、デザイン部門が廃止されてしまいます。
転職した先がトイズ設立直前まで在籍していた会社の前身となる職場で、以来現在までものづくり企業のBtoBマーケティング支援に携わることになりました。
専門紙誌の広告や会社案内・カタログのデザインに従事しはじめてからほどなくして、遠からずインターネットの時代が来ることが誰の目にも明らかになり、私の業務もウェブディレクションやデジタルマーケティングに軸足を移していくことになります。
前職とはクライアントの業種もターゲット市場もガラリと変わり、勝手の違いにはじめは戸惑いました。
しかし何社かのお客様と接するうちにある共通性に気づきます。
それは、いいものを作るということへのクライアントの熱意が際立っていること、買い手もまたいいものを貪欲に探していることでした。
流通業が「どう売るか」なら、製造業は「どう作るか」が核なのだと、今にして思えば当たり前のことをこの時初めて肌で感じました。
普段の生活では目にすることが少ないBtoBの分野で、優れた製品、ユニークな製品を作っている中小メーカーがたくさんあることにも驚かされました。
そして他社製品よりいいものなのに知られていない、良さが伝わっていないケースのなんと多いことか。
市場での存在感が商品力に見合っておらず、なんとももったいない状況です。いいものを探している人にとっても機会の損失になっています。
開発・製造に集中するからいいものが作れる、だからマーケティング活動は後まわしになるというジレンマがあるのです。
これをなんとかすることこそが私たちのマーケティング支援のあり方です。
製品にふさわしいマーケティング活動を行いながら根幹業務に集中できる環境づくりをお手伝いします。
いいものとそれが欲しい人を橋渡ししたい。
いいものが喜ばれる、だからもっといいものを作る─その熱意を応援したい。
それが私たちの原動力です。
皆様のお役に立てる機会を楽しみにお待ち申し上げております。
株式会社TOYs 代表取締役
廣田 真
出身地:神奈川県川崎市
好きな俳優:ブルース・リー
好きなおでん種:ちくわぶ
欲しいもの:バイク